この記事では、ESPEC(エスペック)が提供するマイグレーション試験機の特徴や性能を紹介します。
ESPECでは、マイグレーション試験機・試験槽としてAMI/AEMシリーズを提供しています。
AMIシリーズは、温湿度ストレス下における絶縁劣化やマイグレーション現象のリスクを評価したいケースに向いています。一方、半導体内部配線の寿命や信頼性を評価したい場合はAEMシリーズの導入が有用です。とくに、高温・高電流ストレス環境下におけるマイグレーションの加速評価が求められる場面に適しています。
装置の選定においては、評価規格や試験環境の違い(温湿度条件/高温乾燥条件)が重要な判断基準となります。評価対象・目的、必要な試験環境を明確にしたうえで試験機・試験槽を選定することが重要です。
ESPECが提供するマイグレーション試験機の主なスペックは、以下のとおりです。

プリント基板や電子部品の絶縁信頼性評価に特化したマイグレーション試験機です。ワイブルプロットの作成支援といった寿命解析をサポートする機能も搭載しており、信頼性設計や製品寿命予測のための包括的な評価が可能です。ケーブルの接続・交換がスムーズに行えるよう接続治具や中継ユニットが採用されており、作業性と効率の両立が図られています。
| 製品名 | エレクトロケミカルマイグレーション評価システム(AMIシリーズ) |
|---|---|
| 印加電圧 | DC 1.0~100V(0.1Vステップ)オプションで300V・500V・1000V・2500V仕様あり |
| 最大増設チャンネル | 25ch~300ch/1ラック(25ch単位で増設可能) |
| 絶縁抵抗測定範囲 | 2.0×105~1.0×1013Ω(100V印加時) 2.0×103~1.0×1011Ω(1V印加時) |
| パソコン | Windows OS対応ソフトウェア |
| 電源 | AC100V 50/60Hz |
| 収納ユニット外形寸法 | キャビネット:W530×H1750×D1040mm 中継ユニット:W500×H1705×D600mm(50ch/1ユニット) |
| 質量 | 記載なし(要問い合わせ) |

半導体デバイス内部配線におけるマイグレーション評価に特化した試験機です。最高350℃まで対応可能な高温オーブンと、0.1mA〜200mAのストレス電流を印加できる機能を備えており、最大240チャンネルで多数のデバイスを同時に評価できます。先端配線構造やBUMP Ballの検証も行えるため、次世代デバイスの評価ニーズにも応えられる試験機です。
| 製品名 | エレクトロマイグレーション評価システム(AEMシリーズ) |
|---|---|
| 印加電圧 | 試験電圧:-10.0V~-1.0Vおよび1.0V~20.0V、ストレス電流源:+DC0.1mA~200mA(追従電圧35V) |
| 最大増設チャンネル | 80ch/160ch/240ch(モデルによる) |
| 絶縁抵抗測定範囲 | 記載なし(要問い合わせ) |
| パソコン | Windows 7対応ソフトウェア |
| 電源 | 無停電電源(UPS)付き |
| 収納ユニット外形寸法 | 記載なし(要問い合わせ) |
| 質量 | 記載なし(要問い合わせ) |
ESPECが提供する試験槽のスペックは、以下のとおりです。

−40 ℃〜+100 ℃(オプションで+150 ℃/+180 ℃)、湿度 20〜98 %rhの広範囲を高精度に制御できる恒温恒湿試験槽です。槽内温度分布は±2 ℃以内に抑え、電子部品やプリント基板のマイグレーション評価などで均一なストレスを付与します。チャンネル数の制限がなく多点試験に対応し、省エネ機構と低 GWP冷媒 R-449Aの採用で運転コストと環境負荷を低減。タッチパネル操作や遠隔モニタリング、安全装置を備え、研究開発・品質保証部門での信頼性試験に適した汎用型恒温恒湿槽です。
| 温度(制御範囲) | -40℃~+100℃(PL型)、-20℃~+100℃(PR型)、-70℃~+100℃(PSL型) ※オプションで+150℃・+180℃まで拡張可能 |
|---|---|
| 湿度(制御範囲) | 20~98%rh(代表値、PR型・PL型) |
| 温度分布 | 代表値:±2.0℃以内(内容量・条件による) |
| 対応チャンネル数 | 槽自体にチャンネル制限はなし(マイグレーション評価用計測装置の仕様による) |
| 電源 | AC200V 3相 30A~50A(機種・容量による) |
| 外形寸法(代表値) | W910×H1590×D1073mm(225Lタイプ)W1010×H1690×D1273mm(408Lタイプ) |
エレクトロケミカル
マイグレーション試験とは?
実施方法と評価のポイント
についてもっと詳しく見る
マイグレーション試験では、試験対象によって求められる印加電圧の条件が大きく異なります。たとえば、狭ピッチのプリント基板や微小電子部品などでは数V~数十Vの繊細な電圧制御が求められる一方で、EV部品などのパワーデバイスでは数千Vの高電圧に対応した耐圧評価をする必要があります。
このような背景から、当サイトでは委託先の選定において「印加電圧の大きさ」を判断軸としておすすめの会社を2社ご紹介。それぞれの特長や得意とする対象物を整理しています。
現在、マイグレーション試験の実施や委託先の選定を検討されている方は、ぜひ当サイトのトップページ(下記リンク先)をチェックしてみてください。本格的な装置導入の前に、まずは受託試験サービスを活用して自社に最適な試験環境を見極めることもおすすめです。
最適なマイグレーション試験委託先を見つけるヒントに!
ESPECでは試験機を購入できますが、マイグレーション試験の受託にも対応しています。ここではESPECの受託試験におけるサービス内容を紹介します。
マイグレーション評価や絶縁抵抗試験をはじめ、温湿度サイクルや結露、塩水噴霧などの複合環境ストレス試験にも対応。IPC-TM650準拠の恒温恒湿槽やIPC-B24基板を用いた試験の実施が可能です。電子部品・基板・半導体パッケージなど幅広い供試品に対応しており、ISO/IEC17025認定の全国テストセンターで高信頼な試験環境を提供。試験場は見学も可能。実際の装置を確認したうえで受託試験や装置購入を検討できます。
ESPECのマイグレーション試験は、電話またはWebフォームを通じて依頼を受け付けており、試験内容が未確定でも相談が可能です。専門スタッフが目的や評価対象をヒアリングし、適切な試験方法や条件を提案する体制が整っています。
依頼確定後は、供試品を持ち込みか宅配便で送付して試験所へ提出。あらかじめ設定された条件でマイグレーション試験を行います。必要に応じて、試験結果に基づくデータ解析や改善提案も実施しています。
ESPECでは、試験計画の立案から評価条件の設計、試験実施、データ解析、改善提案までを一貫して対応するトータルサポート体制を整えています。専門スタッフによる技術コンサルティングや、標準・カスタム両試験への対応、国際規格準拠の設備、最大2.5kV対応の絶縁抵抗測定システムなど、試験環境も充実しています。さらに、保守・校正・技術教育まで含むアフターサービス体制により、長期的かつ安定した試験運用をサポートします。
| 宇都宮試験所 | 〒321-3231 栃木県宇都宮市清原工業団地23-1 宇都宮テクノコンプレックス内 |
|---|---|
| とちぎバッテリー安全認証センター | 〒321-3231 栃木県宇都宮市清原工業団地23-1 宇都宮テクノコンプレックス内 |
| 豊田試験所 | 〒471-0844 愛知県豊田市聖心町3-44-1 あいち次世代モビリティ・テストラボ 豊田サイト内 |
| あいちバッテリー安全認証センター | 〒479-0882 愛知県常滑市りんくう町1-25-25 あいち次世代モビリティ・テストラボ 常滑サイト内 |
| 刈谷試験所 | 〒448-0034 愛知県刈谷市神明町1-3 |
| 神戸試験所 | 〒651-1514 兵庫県神戸市北区鹿の子台南町5-2-5 神戸R&Dセンター内 |
| 所在地(本社) | 大阪府大阪市北区天神橋3-5-6 |
|---|---|
| 問い合わせ電話番号 | 06-6358-4741(代表) |
| 営業時間 | 10:00~17:00(12:00~13:00を除く) |
| 公式URL | https://www.espec.co.jp/ |
印加電圧の違いによって求められる試験環境は大きく異なります。ここでは、対象物に合った試験を強みとする受託試験会社を、2社ピックアップしてご紹介します。

引用元:IMV公式サイト
https://www.landingpage-synergy.com/k4yeiagc/

| 印加電圧設定 | 1.0V~250V |
|---|---|
| 試験所数 | 日本国内7・海外3拠点 |

引用元:ESPEC公式サイト
https://www.espec.co.jp/products/measure-semicon/25kv/

| 印加電圧設定 | 2.5kV |
|---|---|
| 試験所数 | 国内6拠点 |