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IMVのマイグレーション試験機製品解説|性能を解説

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この記事では、IMVが提供するマイグレーション試験機・試験槽の特徴や性能を紹介します。

IMVの試験機・試験槽の特徴

IMVでは、1Vの誤差が評価結果に大きく影響するマイグレーション試験において、「低電圧域でも精度を落とさない」専用機器を開発・提供しています。また、HAST(高加速寿命試験)との組み合わせにより、高温・高湿・高圧下のストレス環境でも信頼性の高い評価を実現。小型化・高密度化が進む現代の電子デバイスに対して、短時間かつ高精度な劣化評価が可能です。

自社製造するマイグレーション試験機「MIGシリーズ」を提供しています。MIGシリーズは、リアルタイム電圧補正機能を搭載し、印加電圧と実際のストレス電圧との差を最小化します。さらに、独立した電源・計測回路を持つ「1ch/1電源/1計測回路方式」により、他チャンネルとの干渉を回避しながら正確なデータ取得を実現しています。

試験機のサイズや仕様は、試験内容やサンプルの大きさに応じて個別にカスタマイズ可能です。マイグレーション耐性を評価するための受託試験サービスも実施しており、受託試験時にはMIGシリーズと平山製作所のHAST装置を併用して実施。複合環境下での絶縁劣化やマイグレーション現象を高精度に評価できる試験環境を整えています。

IMVのマイグレーション試験機

IMVが自社製造する「MIGシリーズ」は、他チャンネルとの干渉を回避する1ch/1電源/1計測回路方式を採用したマイグレーション試験機です。MIGシリーズの主なラインナップとスペックは以下のとおりです。

MIG-8600B

MIG-8600B
画像引用元:IMV株式会社
(https://we-are-imv.com/business/products/item/insulate-mig8600b/)

最大256チャンネルまで拡張できるモデルです。独立した電源と計測回路により、チャンネル間の干渉を防ぎながら安定した測定を実現します。試験中の電流変化をリアルタイムで視覚的に確認できるグラフ描画機能を備えており、長時間試験や瞬時変化の検出にも適しています。

製品名 MIG-8600B
印加電圧 +1.0V ~ +250V(0.1V単位)
最大増設チャンネル 256ch
絶縁抵抗測定範囲 1×105~1×1014Ω(100V印加時)
パソコン Windows 10 Pro(64bit)
電源 AC100V 50/60Hz 約 100VA/ラック(64ch)
収納ユニット外形寸法 W385 × D432 × H227mm (突起部を除く)
質量 約 18kg (32ch)

主な試験品対象

  • プリント基板(フレキシブル基板、ビルドアップ基板、ポリイミド基板など)
  • 半導体
  • 電気自動車部品
  • 電子材料
  • リチウムイオン電池

MIG-87B

MIG-87B
画像引用元:IMV株式会社
(https://we-are-imv.com/business/products/item/insulate-vanee/)

設置スペースが限られた環境でも運用しやすい小型・軽量モデル。少数サンプルの評価に適した構成になっています。16チャンネル固定でありながら、最大250Vの電圧印加に対応しています。

製品名 MIG-87B
印加電圧 最大250V
最大増設チャンネル 16ch(固定)
絶縁抵抗測定範囲 微弱電流計測回路(要問い合わせ)
パソコン 記載なし(要問い合わせ)
電源 各ch個別電源
収納ユニット外形寸法 小型(要問い合わせ)
質量 軽量(要問い合わせ)

主な試験品対象

  • プリント基板
  • 半導体
  • 小型電子部品
  • 電子材料(省スペース・小型サンプル向け)

IMVのマイグレーション試験槽
(試験環境)

IMVでは、平山製作所のHAST装置を取り扱っています。HAST装置の代表的なモデル「PC-304R9」「PC-422R9」シリーズの主なスペックは以下のとおりです。

PC-304R9

PC-422R9
画像引用元:平山製作所
(https://www.hirayama-hmc.co.jp/pc-r9.html)

小型チャンバーを採用した省スペース設計で、少量の試料や小型電子部品の加速寿命試験に適しています。 高絶縁対策が施されており、10¹⁴Ωレベルの高抵抗測定にも対応。IMV製試験機との組み合わせにより、環境ノイズの影響を受けにくく、微小なリーク電流の変化も的確に検出できます。二槽式構造によって温湿度の安定した制御と広い有効試験エリアを確保しており、試験条件の再現性にも優れています。

製品名 PC-304R9
試験槽寸法 φ300 × D373 mm(容量26L)
有効内寸法 φ220 × D350 mm(容量12L)
重量 約260 kg
電源 単相200V 50/60Hz 2.3kW
ヒーター容量 蒸気発生槽:1.5kW/試験槽:0.6kW
最大端子数 60端子(標準20端子)
特殊機能 高抵抗測定端子(オプション)

※同シリーズで上下2段独立試験が可能な「PC-304R9D」もあります。

PC-422R9

PC-422R9D
画像引用元:平山製作所
(https://www.hirayama-hmc.co.jp/pc-r9.html)

大型チャンバーを採用したモデル。80端子まで増設ができ、大型基板や多数のサンプルを対象とした試験に適しています。また、試験装置を最大16台まで集中監視・管理できるため、多拠点・多台数での評価業務にも対応可能です。カラータッチパネルによる直感的な操作環境と、電圧印加端子を扉内側に配置する構造により、作業性と安全性の両立が図られています。

製品名 PC-422R9
試験槽寸法 φ420 × D485 mm(容量67L)
有効内寸法 φ340 × D475 mm(容量40L)
重量 約280 kg
電源 単相200V 50/60Hz 3.0kW
ヒーター容量 蒸気発生槽:1.5kW/試験槽:1.3kW
最大端子数 80端子(標準20端子)
特殊機能 高抵抗測定端子(オプション)

※同シリーズで上下2段独立試験が可能な「PC-422R9D」もあります。

エレクトロケミカル
マイグレーション試験とは?
実施方法と評価のポイント
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マイグレーション試験の委託先は印加電圧で選ぶ|
おすすめ会社2選と選定の考え方

マイグレーション試験では、試験対象によって求められる印加電圧の条件が大きく異なります。たとえば、狭ピッチのプリント基板や微小電子部品などでは数V~数十Vの繊細な電圧制御が求められる一方で、EV部品などのパワーデバイスでは数千Vの高電圧に対応した耐圧評価をする必要があります。

このような背景から、当サイトでは委託先の選定において「印加電圧の大きさ」を判断軸としておすすめの会社を2社ご紹介。それぞれの特長や得意とする対象物を整理しています。

現在、マイグレーション試験の実施や委託先の選定を検討されている方は、ぜひ当サイトのトップページ(下記リンク先)をチェックしてみてください。本格的な装置導入の前に、まずは受託試験サービスを活用して自社に最適な試験環境を見極めることもおすすめです。

最適なマイグレーション試験委託先を見つけるヒントに!

印加電圧の大きさ別
マイグレーション試験委託会社2選

IMVのマイグレーション受託試験

IMVのマイグレーション受託試験は、基板・半導体・電池など多様な電子部品の絶縁信頼性評価に対応しています。

対応範囲

自社開発のマイグレーション試験機「MIGシリーズ」を用いて、各種プリント基板、半導体デバイス、電気自動車関連部品、電子材料、リチウムイオン電池など、幅広い試料に対するマイグレーション受託試験を提供しています。加えて、恒温恒湿槽やHAST装置と連携した高温高湿環境下での加速試験が可能です。電子部品の信頼性評価においては、実用性と精度を両立した体制が整えられています。

依頼の流れ

受託試験は、問い合わせフォームか電話から依頼を受け付けています。評価対象のサンプル情報や希望する試験条件、適用規格などを伝えると、営業担当より見積書と試験計画書が提出されます。技術的な確認事項がある場合には、技術担当者との事前相談も可能です。

IMVのサポート体制

IMVでは、試験計画立案から試験後のサポートまで対応する体制を整えているため、初めての依頼でも安心して利用できる信頼性評価サービスを提供しています。

試験前には、専門スタッフがサンプルの種類や評価目的、使用する規格などをヒアリング。試験条件や装置の選定、所要時間について打ち合わせを行った上で、内容に応じた見積もりを提示します。装置不足やチャンネル数不足などのケースにも対応可能です。

試験はIMVの専用ラボで実施され、リアルタイムでのデータ取得や試験経過のグラフ描画、報告書の作成まで行います。評価対象に応じた試験方法の見直しや、特殊な条件に合わせた試験計画の調整も可能です。

IMVのテストラボ(試験場)一覧

日本高度信頼性評価試験センター 〒358-0014 埼玉県入間市宮寺4102番142
上野原サイト高度試験センター 〒409-0133 山梨県上野原市八ツ沢2193-28 東京西工業団地
東京テストラボ 〒252-0185 神奈川県相模原市緑区日連870
名古屋テストラボ 〒470-0217 愛知県みよし市根浦町5-2-18
春日井テストラボ 〒486-0833 愛知県春日井市上条町3-24-5 JAPAN TESTING LABORATORIES 株式会社 春日井事業所内
大阪テストラボ 〒555-0011 大阪市西淀川区竹島2-6-10
多目的試験所 〒555-0011 大阪市西淀川区竹島2-6-10 大阪テストラボ内
タイテストラボ Amata City Chonburi Industrial Estate Phase9 700/907 Moo 5 Tambol Nhongkakha, Amphur Phanthong,Chonburi Province, 20160 Thailand
ベトナムテストラボ Factory No.13, Apartment Factory No.2, Plot P-7, Thang Long Industrial Park I, Vong La, Dong Anh, Hanoi, Vietnam
ホーチミンテストラボ Tan Binh Industrial Park, Tan Phu District, Ho Chi Minh City, Vietnam

IMVの会社情報

所在地(本社) 大阪府大阪市西淀川区竹島2-6-10
問い合わせ電話番号 本社代表番号:06-6478-2565
営業時間 9:00~17:00(試験所の立ち合いも同時間帯)
※営業時間外の試験依頼は事前連絡が必要
公式URL https://we-are-imv.com/
対象物から選ぶ
マイグレーション試験を受託依頼できる
おすすめメーカー2選

印加電圧の違いによって求められる試験環境は大きく異なります。ここでは、対象物に合った試験を強みとする受託試験会社を、2社ピックアップしてご紹介します。

狭ピッチのプリント基板
絶縁フィルム・コーティング材
はんだ
めっき・フラックスの残渣
微細パターンのガラス
など
IMV
絶縁劣化評価試験器(IMV)

引用元:IMV公式サイト
https://www.landingpage-synergy.com/k4yeiagc/

絶縁劣化評価試験システム
IMV
引用元:IMV公式サイト
https://www.landingpage-synergy.com/k4yeiagc/
                           
印加電圧設定 1.0V~250V
試験所数 日本国内7・海外3拠点
誤差の影響が大きい低電圧でも、
正確な試験が可能
リアルタイムで測定物の電圧を検知・自動補正し、意図した通りの負荷を実現。そのため信頼性の高い試験結果を提供可能。
湿度環境を試験室外で生成し供給する方式を採用。外部環境の影響を受けにくく、設定湿度で安定した試験が可能。
EV/HV車向けパワーデバイス(IGBT)
車載用ECU
高電圧センサ基板
ワイヤハーネス
端子
など
ESPEC
ESPEC

引用元:ESPEC公式サイト
https://www.espec.co.jp/products/measure-semicon/25kv/

高電圧絶縁抵抗評価システム
ESPEC
引用元:ESPEC公式サイト
https://www.espec.co.jp/products/measure-semicon/25kv/
                           
印加電圧設定 2.5kV
試験所数 国内6拠点
高電圧のオーバーシュートを抑え、
安全に試験可能
高電圧試験での絶縁破壊や誤判定を防ぐ「ストレス電圧制御機能」により、オーバーシュートを抑え、滑らかな電圧立ち上げで信頼性の高い結果を実現。
扉の締め忘れや異常時の電圧印加を自動で中断するなど、安全機能を搭載。同一メーカー製だからこそ、試験機と連動した安全設計の相談も可能。
対象物から選ぶ!マイグレーション試験を
受託依頼できる
おすすめメーカー2選
対象物から選ぶ!
マイグレーション試験を受託依頼できる
おすすめメーカー2選